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(1)聞香(もんこう)の点前。

@    参席者。

A    着席。

1)香りはあの世からの迎え船だ。感覚や感情の心に映る現在の現実、つまりこの世から、言葉の心が作る記憶の過去や願望の未来、つまりあの世へ、渡る心構えをしよう。

a.    この世とあの世。

b.    この世からあの世へ出発する心構えをしよう。

c.    この世とあの世の距離がとれずにいると、現在の現実に流されるばかりで、過去に得た経験や知識を生かせず、未来へ向かって積極的に生きようとする勇気や気力が損なわれる。

2)感覚や感情の心が映し出す現在の現実、つまりこの世を離れて眺めてみよう。自分の視点を、この世から離れて、あの世に置いてみよう。感覚や感情の心と、言葉の心の働きである自分との隔たりに気づこう。

a.    自分の視点を、物から情報に移す。

b.    自分の視点を、体から体のDNAに移す。

c.    自分の視点を、体から心に移す。

d.    自分の視点を、感覚や感情の心から、言葉の心に移す。

ア.自分は言葉の心の働きで、感覚や感情の心とは別に生じていることに気づく。感覚や感情の心には見えない、感じられない、言葉の世界を意識する。

イ.感覚や感情の心が映し出す、競争や差別、所有などの錯覚や、生老病死への恐れを言葉にする。

ウ.感覚や感情の心が求める癒しと、言葉の心が求める救いの違いを言葉にする。

エ.自分の視点を、癒しを求める心から、救いを求める心に移す。

3)見えたり感じている現在の現実は、感覚の心が聞いている外界の香りで、言葉の心の働きである自分はそこにはいない。喜んだり怒ったりしているのは、感情の心の興奮で、言葉の心の働きである自分ではない。自分は、言葉で世界や時間を作り、その中にいる。

a.    言葉の心の働きである自分は、感覚や感情の心が映し出す現在の現実を言葉にして、自分や世界や、時間つまり記憶の過去や願望の未来を作っている。

b.    現在の現実は、自分が言葉で作っている本当の世界とは別の、感覚や感情の心が聞いている香りのような偽の世界だ。

c.    言葉の心になって、感覚や感情の心が聞いている香りのような現在の現実の苦難や苦痛や苦悩を言葉にして、距離を置いて客観的に観察し、苦難や苦痛や苦悩を乗り越える言葉つまり勇気を生み出そう。言葉の力で、感覚や感情の心の暴走を抑えよう。

B    開席の辞。

1)この世からあの世へ、心の旅の開始を宣言する。あの世からの迎え船に乗る。

C    香木を体の象徴として鑑賞する。

1)香木物語。

2)香木の薀蓄。

3)生物。

4)DNA。

5)体。

6)体とDNAの関係。